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茜だより

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院内季刊誌「茜だより」からトピックスを抜粋して掲載します。茜だよりは当院にてご自由にお持ち帰りが可能です。

茜だより(抜粋)

健康づくりのための運動(「茜だより」第8号)


心身機能の低下をきたし介護が必要になる原因を見ると、男性は「脳血管疾患」が最も多く、女性は「関節疾患」や「衰弱」「転倒・骨折」が高い割合を占めています。「ミルクを飲む人よりも配る人の方が健康だ」という外国のことわざがありますが、活動的な生活を送っている人は、そうでない人と比べて死亡率が低いことが多くの研究によって明らかにされています。「人間の持つ機能は使わなければ衰え、使いすぎると壊れ、適度に使えば発達する」という法則があります。足腰の筋肉も使わなければ萎縮し、筋力の低下をきたし、立ったり座ったりするのさえ億劫になってきます。逆に筋肉に強い負担を与えすぎると、筋肉や関節が炎症をおこし、痛みが出て動かせなくなってしまいます。大切なのは「適度に使う」ということです。どの程度の強さが適切かについては個人個人で異なります。例えば、足腰が丈夫で山登りを達成する事が目的の高齢者は、ジムで筋力トレーニングを行う事が適切ですが、足腰に持病がある高齢者では立ったり座ったりが少しでも楽に出来るように、ご自宅の椅子に座って数回の足上げ運動を繰り返すことが十分なトレーニングになります。

運動や日常の身体活動が、健康づくりや病気の予防・改善にもたらす効果として、短期的には「血糖や中性脂肪を調整する」「快眠」「自律神経の活性化」が挙げられ、長期的には「心臓・肺・血管系の機能が向上し疲れにくくなる」「筋力や骨を強化し自立能力を高める」「バランス能力が向上し転倒を予防する」「加齢による心身機能低下を抑制する」などが挙げられます。何歳であろうと、無理のない範囲で身体活動を高めていく事が明るい長寿社会に繋がっていくことと思われます。